2021年10月17日、初めてTOPIKⅠの試験を受けに行きました。
私は東京都在住なので、新大久保の東京早稲田外国語専門学校が受験地でした。
おそらく、新大久保の駅で降りるのは20年ぶりくらい。
時間的には9:10の集合時間にはかなり余裕が有り、トイレが混みあいそうなので、駅の公衆トイレに寄ってから受験地へ向かいました。
事前に送られてきた受験票には徒歩10分程との記載。駅を降りてグーグルマップを立上げ学校名を入れて歩き出したのですが、途中、長い列が出来ている専門学校をみつけ、東京早稲田外国語専門学校と看板が出ていたので「ここだ」と思い、列に並んで入場。
入り口で案内された5階の教室へ上がり受験番号の机に行ってみると、別の人が既に座っていました。
「あれ?この方、間違っているのかな、おかしいな。」と、思い、勇気を出して声をかけてみたのですが、受験票下4ケタが全く一緒。
二人で驚きながらよくよく私の受験票を見てみたら、「大久保校の記載が無いですよ、本校は別の建物ですよ」と。そこで初めて来る場所を間違えたことに気づいたのです。
「本校とか大久保校とかあるの、知らないし。」
「新大久保の駅を降りてグーグルマップを起動させたとき、スマホの調子が悪いのか、何度もブツ切れし、しかもグルグル画面が回ってたから何か変だとは思ったが・・・。」
なんて思いながら一気に血の気が引き、青ざめる私。
「ごめんなさい!」と、ペコペコ頭を下げてその方とお別れし、入口へ戻り案内のスタッフさんに本校へ行く道順を教えてもらったのですが、方向が全く分からず説明が頭に入らない。だから尚更焦る。
グーグルマップで検索をかけても上手く道が出てこない。なんでも、似たような名前の学校が他にもいくつかあるらしく、『早稲田外国語専門学校』と検索をかけたのですが、「それじゃ、正しく出ませんよ、ちゃんと冒頭に東京と入れてください」と、スタッフさん。
しかもこの時、集合時間の9:10を過ぎていました。さらに焦る。でも、何度聞いても全く方向がわからない。何度も聞き直してグーグルマップを確認をしていたら「この方も受験地お間違えです!」との声が。振り向くと、どう見ても学生の男性と、社会人っぽい女性の方が入口に出てきました。
「方向がわからないから着いて行ってもいいですか」と、男性にお願いし、自分でグーグルマップで確認もしつつ、ひたすら速足で歩く事10分、ようやく本校へ辿り着きました。この時、既に9:30を回っていました。
やっと着いたとホッとしているのも束の間、席に座った瞬間、「アナウンスが流れますので」と、監督官からの説明開始。
「試験前に少し復習できるだろう」なんて思っていたのですが、そんな時間は一切取れず。
初めての受験なので、準備段階の答案用紙のマーキングとか、ちゃんとできるか心配だったのですが、監督官からの説明が日本語で丁寧にされるので、スムーズに出来ました。
10時に試験開始。
試験は聞き取り問題から始まります。受験地がビルの中の外国語専門学校なので、小さい教室がいくつもあり、各々の教室で音声をスピーカーで流すのですが、隣の教室の音が数秒遅れで聞こえてくるのが耳障りではありました。
そんな中、聞き取り問題が始まり最初に思ったのは、「音声の速度が遅っ!!」。こんなに遅いのかと拍子抜けしました。
「模擬や過去問、こんなにスピード遅かったっけな」と。
ただ、どこからかははっきり覚えてないのですが、終盤に近づくにつれて、普通の速さに変わっては行きます。
やはり終盤は私の実力では半分も聞き取れない。単語の端々を拾って、なんとなくこんなこと言ってんのかな??くらいしかわからない。間違っている自身大アリ。
「過去問や模擬をやっても毎度70点付近しか取れないが、まあ、このテストも70点くらいかな。」なんて、割と冷静にこんなことを思いながら聞き取り問題は終了しました。
さて、間髪入れずに次は読解問題。出だしはペースも好調で、迷いなくマーキングできました。
しかし、中盤からは時間を取られる問題が増えてきて、気付けば終盤はやはり時間が足りない。最後の設問2つ分はやはり終わらず適当にマーキングして終了。
「過去問解いてるときも大体時間切ればっかりだったもんな。」
終えてみての感想としては、「合格点の140点、取れてそうな気がするけど、取れててもギリギリだろう。運良く合格できるかくらいかな」という感じ。
試験会場に大慌てで入った割には冷静に試験を終えることができました。
ハン検の時は終盤焦って手がカタカタ震えてしまい冷静さを保つのに苦慮したので、それを思えば今回は少し成長できたのかなと。
試験結果は11/25と大分先。問題用紙も没収されるため、復習もできないし、ひとまず試験前だから我慢していた韓国ドラマ鑑賞や、やらなきゃならない雑多なことを片付けないとなぁと思います。
結果を見るのがドキドキです。
そうそう、帰りの電車でふと冷静に思ったのです。
今日、もし、間違えて行った大久保校の席に座っていた人が、あの席に座っていなかったら、とんでもないことになっていたよなと。
そうしたら、多分私は受験地を間違えたことに気づく事なくその席に座り試験を受けていたのではないかと。
もしそんなことになっていたら、今回の試験は失格になっていたのか??なんて思いながら、あの席に座っていたあの方に感謝せずにはいられないのです。
「本当にありがとう」と。